人は石垣 人は城
5日位前のニュースで、牛丼チェーンを展開するある会社が創立以来の赤字になったとありました。
人員削減も極まれり。
この牛チェーン店はワンオペといって注文取り、調理、配膳、会計、片付け、食器洗いを1人でやらなければならず、従業員の過重労働が明らかになりました。その為かアルバイトの確保もままらなず深夜営業は多くの店で停止、その為に赤字になったというようなニュースでした。
でも、思ったのです。果たして深夜営業の停止だけが赤字の原因か、と。昼間の来客も減ってしまったのではないか、と。
料理の味というものは料理のみで決まる物ではありません。その場の雰囲気も大事な要素。
もし、こんな場面に遭ったらどうでしょう?
レストランで食事中、「テメー、コノヤロー、何度言ったらわかるんだ!このボケナスっ」と厨房から怒声が聞こえてきたら…。おいしい料理もたちまち味気ないものに変わるのではないでしょうか。
牛丼チェーン店とて同様、もちろんラーメン屋、たこ焼き屋も同様です。
従業員の過重労働が明らかになった。従業員がかわいそう。従業員の待遇を良くしてあげたい。その為には…、利用しないことだ。己自身も日々ノルマに追われ、朝から晩までヒーヒー喘いで青色吐息。労働環境のカイゼンを強く思っている。従業員と己の姿がダブってしまい、とても食べる気がしなくなった。そんな人も多いのではないか。
早い、安い、うまいと3拍子揃った庶民の味方の牛丼店。ところが従業員の過重労働によって成り立っているのではちょっとなぁっと。第3者委員会を設置して調査し、公表したことは評価できますが、自分自身、それ以来食べに行ってません。従業員の待遇がカイゼンし、笑顔が戻ったら食べに行こうと思います。
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