時間は宝
今日もこのタイトル。
うっつらうっつらしていた時に、なぜだがわからないけど逸見さんが頭に浮かんだ。
逸見さんの本「素敵します いっつみさん」を持っている。買ってからかなりの年数が経つ。
奥さんとの出会いが書かれている。
鎌倉の材木座海岸で出会ったこと。
付き合い始めて間もない頃に怪我をしてしまった。松葉杖をついて住所便りに彼女の家に行った事。
それからは頻繁に訪れるようになったが、お茶漬けを何杯もおかわりして帰って行くので「ずうずうしすぎる」とヒンシュクを買ってしまった。
互いに結婚を決めたものの、彼女の親は反対で、彼女と親はケンカ。「また今日やっちゃった」と電話がかかってくるたびに御機嫌伺いに訪れたこと。
これとて、時間があるからこそ可能になる。
まだ駆け出しの新人アナウンサーだった頃だからまだまだ時間に余裕があったんだろう。その後、「3時のあなた」に出るようになって名前も行き渡り、結婚式の司会、講演も行うようになり多忙となった。
そして時は流れ、フジテレビを退社してフリーに。
更に時は流れ、あの衝撃的な記者会見。
「現在、私が犯されている病名、それはガン」
弟さんがガンで亡くなっている事もあり、心中如何許りか?
ガンを克服してテレビに復帰すると信じてましたし、そうであって欲しかった。
「逸見さん重体」
「逸見さん危篤」
「逸見さん…」
悔しかっただろうなぁ。まだまだやりたい事がたくさんあっただろうに。
健在ならば69歳だろうか。
この逸見さん、実は高校時代、学校祭に来て講演してくれたのです。
この時ちょうど風邪をひいてしまって喉はヒリヒリ、声はガラガラだった。学校祭の委員にもかかわらず、具合が悪くて講演を聞かずに帰宅してしまった。なんてバカな生徒だったのだろう、無理してでも聞けばよかったと今では大後悔している。過ぎた時間は戻らない。
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