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路上教習の車

昨日、車を運転していたら目の前に教習所の車。しかも、路上検定中。

あっ、そうだ。車の免許を取ったのはン年前の今頃だった。

教習所は閑散とした時期で、毎日通ってる顔ぶれは決まっていた。

となると自然と親しくなり、アットホームな感じがしたものでした。

第4段階に進んで路上教習となり、路上検定へ。

余計なものに遭遇しませんようにと祈るような思いで検定を受け、合格。

更に学科試験。それも合格。

同じ教習所に通っていた者同士、最後にお茶して「お元気で」と別れた。

今にして思うと、この教習所に通っていた時は楽しかった。

この年の思い出となると教習所に通っていたのを思い出す位しか無くて、その翌年は更にひどかった。年末になってようやく中型自動二輪免許を取るべく教習所に通い始また位か。それ以外となるとあまり思い出せない。この時期の2年間は自分の中で思い出がもっとも少ない。自分史を書くならばパタッと書けなくなってしまうほど。日々過ごしていく中で思い出が無いのは寂しいと考えるが、そう考えるようになったのはこんな2年間を過ごしたからだと思う。
見るもの聞くもの何でも新鮮で、すぐに吸収できる時期を思い出も無く過ごしたのですから。しかも本位ではなかった。

今でも学科試験の番号と路上検定のコースは覚えている。たまに彼の地へ行って時間があると、実際に教習所から検定コースを走ってみたりする。

お茶して「お元気で」と別れてから会ってない。消息もわからない。今でも元気だろうか。

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