2013GW その14
海から上陸して、海へと帰還する。海上自衛隊らしい。
昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦の日です。この日、機動部隊から発艦した飛行機がハワイを空襲したことは有名です。と同時に潜水艦からこの「甲標的」が発進したことはあまり知られてません。
当時の飛行機には今のようにGPSなどありません。2人乗り以上の飛行機では航法専門の搭乗員がいて、何の目標も無い海上を風向、風速を計りながら目的地まで飛び、基地へと帰還していました。それでも正確な航法は難しく、位置がわからなくなって未帰還になることも少なくありませんでした。
ところがこの「甲標的」は飛行機以上に帰還能力が乏しいのは素人目にも明らかです。開戦の日になぜこのようなほとんど帰還し得ない特殊潜航艇が出撃したのか大いに疑問です。事実、出撃した5隻とも未帰還となり、1人を除いて全員戦死してしまいました。
本土決戦に備えて230隻建造され、まだ多数が建造中に終戦になり、1度も使われてないという説明文でした。
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