努力する方向が違うのでは?
建設業界の人手不足が深刻なので外国人を「技能実習生」として労働力に取り組んで補おうというもの。
何とも場当たり的ですね。今まで公共事業を減らして建設では食えなくして、人手を減らしたのは誰ですか?
震災復興やオリンピックで人手が必要になったから外国人をって、これではあんまりです。
2020年までの処置ですからね。それを過ぎるとポイ捨てされるわけ?
建設業にはたくさんの職種がありますが、総じて言えることは技能を身に付けるまでに相当の時間がかかるという事です。頭数を揃えればいいというもんではありません。スケートのできない人にアイスホッケーをやらせるようなもの。
人手不足を解消するには当の日本人にとって魅力的な業種にするのが先決では?
果たして今の建設業界は魅力に思えるか?
大きな建物の工事現場では週間予定表があります。それを見ると、土曜日が休みというのがほとんどありません。これだけでもブブー、婚活でいえばNGというやつですよ。ついでに祝祭日が休みというもの少ない。2002年から学校が完全週休2日制になっていますから、週に2日休む事を教育されて社会に出ている事を意味します。それなのに週1しか休みがないようではとても魅力的には思えません。
よしんば、それでも建設業界に身を置いたとしても周りの友達は週休2日。今度の土日は、3連休はと楽しそうに話しているのを聞いてしまうと何とも後ろめたい。石の上にも3年、3年もすれば忍耐の限度に達してとらばーゆ。ようやく使えるようになってきた頃に転職されては苦労して育ててきたのが水の泡。まず待遇面から改善していかないと。土曜日や祝祭日もトントンカンカンしているのを見てしまうと魅力的とは思えないですね。それに肉体的にハードな業種でもありますから7時間労働でもいいと思うのです。
今は建ち始めるとあっという間に出来上がってしまう感じです。その“あっという間”を労働者に還元する事は出来ないものか。工期を少し伸ばしてその分休日を増やす。今や週休2日制が当たり前。バイク屋だって土日の休みは無いにしても、完全週休2日制で無いにしても月に1回、もしくは2回、連続した休日がある時代。それなのにたった週1では時代錯誤もいいところ。待遇面を向上させることが優先ではと思うのです。
天候に左右される業種でもありますが、天候に左右されない週も少なくありません。週休2日制となると露骨に言って遊びか金かの選択を迫られるのですが、働く目的は豊かな人生を送る為。そのためには時間はかけがえのない財産のはず。
建設労働者を増やすには待遇よし、給料よし、異性にモテモテ、社会のステータスになるような魅力的な業種にする努力が本来の方向だと思うのです。
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コメント
休みの少なさは、お役所の年度予算消化制度が一因でも有ります。
4月に予算が無事執行されても、なんやかんやで、入札に掛かるのは、7月頃、これで普通10~12ヶ月掛かる仕事をするのですから、土日なんて言っていられないわけです。
仕事の質は落ちるし、安全面でも問題有りの現場がふえるのです。
投稿: hida | 2014年4月 5日 (土) 15時20分
現場にしわ寄せが来るのはたまらないです。
十年一日が如く何の変化もないのは今では不思議です。
土日と休めれば労災事故も減り、疾病予防にもなるのですが。
公共事業であれば尚更見本となる現場でければならないはずなんですけど。
生活保護世帯が増え、一方では労働者不足。どうなってるのか?
投稿: シン | 2014年4月 6日 (日) 07時07分