釧路湿原をグルーっと回るには時間が無くなってしまいました。
シラルトロ湖から国道391号線を引き返して釧路湿原道路を突き抜けました。

まっすぐに伸びる釧路湿原道路。

で、向かった先は釧路市動物園です。あと1日あれば旭山動物園に行けるのですが、どうにも行けそうにありません。「せっかくここまで来たのですから旭山動物園に行ってもらいたいですね」、4年前に浜頓別の「トシカの宿」で同じ宿泊者から言われたこの言葉。けして忘れているわけではありませんが、今回も行けそうにありません。それならばと最東端の釧路市動物園に向かったのです。
しかし、ここまででした。夜のフェリーで北海道を離れるので苫小牧まで走らなければなりません。時刻は12時半になり、見学してしまうとフェリーに乗れなくなってしまう可能性があります。見てみたい、その気持ちが強かったのですが次回の“宿題”とし、苫小牧目指して走り出すのでした。

国道38号線白糠町。

国道392号線白糠町西茶路付近。
ここでどのようにして雪道を運転しているのか書いてみます。この様に運転していますというだけで、これなら大丈夫という訳ではありません。「冬の北海道ドライブ旅行」を薦めているわけではないので、これで大丈夫!とは書きません。この様に運転しているのだなっと思って下さい。
初めに、車はトヨタ・セリカGT-FOUR、フルタイム4WD。ミッションはMT。今現在ほとんど多数を占めるAT車には姉の車を運転する時、レンタカー、試乗車を運転する時以外は運転する機会がありません。従いまして、AT車についてはさっぱりです。
また、雪道を2WD車で走った経験もほとんどありません。僅かにある経験がスズキ・アルト4WDを2WDで走った数百mのみ。4WDと2WDの違いを体験して、“4WD信者”となったのです。雪道を走ってた主な地域は長野県でした。結構、行く機会が多かったのです。
それではどのように北海道を走っていたのか書いてみましょう。
まず初めに発進は1速で行います。雪道では2速で発進するという記述を見る事がありますが、自分はほとんど行いません。理由としてはMTに慣れている事と、クラッチに負担をかけないためです。低い回転で半クラッチをできる限り使わないで発進します。いつものように発進してしまうと4WD、スタッドレスタイヤといえどもスリップしてしまいます。これは慣れで、初めはスリップさせてしまってもその内スリップさせないで発進できるようになりました。
車速が上がるにつれシフトアップして巡航状態に持っていくのですが、雪道ではいつもなら5速で巡航するところを4速に、4速で巡航するところを3速にして、エンジンの回転数を高めて走らせてます。これは減速する時の事を頭に入れているので、エンジンブレーキで減速する割合を大きくするためです。燃費?これは無視します。
いつものギアで、いつもと同じようにフットブレーキを踏んでクラッチ切ってと減速しようとするとすぐにABSが作動してしまい、かえって減速出来なかったりすます。雪道での減速はエンジンブレーキを主として減速しています。
さて停車する時ですが、エンジンブレーキで減速しつつフットブレーキを、言葉で書くならば、ぎゅうっ、ぎゅうっ、ぎゅうっとABSを作動させないように数回に分けて踏みつけて十分に減速し、停止寸前にクラッチを切ってエンストを防いでいます。早めにクラッチを切ってフットブレーキをかけてしまうとABSが作動してしまいます。停止時のギアは3速の事が多いです。2速の時もありますが、4速の時はほとんどありません。もちろん制動距離は通常よりもかなり長くなります。十分な車間距離を取る事は書くまでもありません。
ハンドルは10時10分スタイルでしっかりと持つ、ような事はしません。大きなハンドル操作をしない直線や緩いカーブではハンドルを4時40分スタイルで、親指と人差し指で軽く握ってました。車体のスリップを感知する為でもありますし、急な操作を防ぐ為でもあります。旅も終盤に入ってから、無意識にハンドルを小刻みに動かして修正しながらバランスを失わないように運転しているのに気が付きました。バランスを失わない、なんとなくバイクに乗っている感覚でしたね。
では実際に滑ってしまった場合どうするかというと、何もしません。手足を離してバンザーイ\(^o^)/。下手な操作をして更に悪くなるよりも、かえって手足を離した方が収拾する場合が多かった。でもこれは意外と難しい。ついブレーキをぎゅうっと踏みつけてしまったり、左足を踏ん張ってしまったり…。
交差点での右左折は慎重に行います。不用意にパワーをかけてしまいますとすぐに滑ってしまいます。
雪道では急の付く操作はしないと同時に丁寧な操作を実行します。スタッドレスタイヤを履いていると意外と滑べらない反面、スタッドレスタイヤといえどもいとも簡単に滑ってしまいます。なぜそうなってしまうのか考えてみますと、運転に丁寧さがあるかないかで差が出てしまうのではないかと思うのです。終始、丁寧な運転を要求されます。
とは言ってもどこまでが急で、どこまでが急でないかは体験しないとわかりません。そこでガラ~ンとしている道の駅の駐車場で急発進、急ハンドル、急ブレーキをして、実際に体験してました。また走行中でも見通しの良い道路で対向車、後続車、先行車が無いのを確認してから急ブレーキテストを行ってました。
速度的には制限速度までは出しているのですが、それでも地元の車によく追い越されます。雪道での経験値の違いを見せ付けられると共に、あの程度?ならば出しても大丈夫かとさえ思ってしまいます。しかし、こちらは旅している身ですから、必ず帰らなければならない。それに公道上では何があるかわかりません。対向車がはみ出してくるかもしれませんし、その先に障害物があるかもしれません。例え北海道に住んでるとしても、あんなスピードは出せないなぁっと思うのでした。
その為か、自分の後ろに車が“渋滞”する事もありました。それでも路肩に寄せて道を譲る事はほとんどしませんでした。いや、出来なかったのです。というのも路肩には除雪された雪が積まれていて、寄せるべき路肩が無い。後続車のドライバーにはしばし我慢?してもらって、見通しの良い所で追い越してもらうスタイルでした。時折パーキングを見かけてもこのような場合は車間距離を狭められてしまう事も多く、減速すると追突される“恐怖”がありました。よって減速もままならず、通過することが多かった。例え雪が無くて道路が乾いていてもパーキングはアイスバーン。十分に減速しないとパーキングに入った瞬間スリップしてしまいます。しかし、十分に減速すると追突されそうな“恐怖”が…。よってパーキングを見かけてもそのまま通過していました。
車間距離を狭められるのはイヤですね。バイクに乗っていると特にそう思います。オレ、コケると、後ろの車に踏んづけられて死ぬんだなっと。車間距離を狭めるということは、こういう行為なのです。先行車に何らかのアクシデントがあっても、それを回避できる空間的余裕が後続車にはありません。後続車がバスだと必ず車間距離を取るので、大型車両といえども安心感があります。さすがプロドライバー!
ザーッと書きましたが、こんな感じで運転していたのです。
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