修理続行
今日はST4sを修理に出しているバイク屋から電話が来た。
揉み出ししたらいくらかは良くなったけど、まだ引っ掛かるとの事。
それを直すにはキャリパーのホーバーホールが必要だけど、ドカティからは部品が出ない。
ホンダのパーツから流用するつもりだけど、もしかしたら合わないかもしれない。
パッドの交換も必要になるかもしれませんが、どうしましょうかという事だった。
ここまで来たのなら乗りかかった船。ある意味、ギャンブルなところがありますが、ホンダのパーツを使っての修理、続行です。
ここからは全くの憶測です。
ブレーキを構成する部品で重要でないものはありませんが、敢えて順位をつけるとしたら1位は何でしょう?
自分が思うにはシールゴムではないかと思うのです。これが良くないと他の部品がどんなに優秀でも意味をなさないと思うのです。
ブレンボのバイク用キャリパーでシールゴムが何種類あるのかわかりませんが、それほど数は多くないはず。しかもこの材質はもちろん、形状も変更するとなるとそれだけで莫大なテストを要するはずです。市販用であれば絶対の信頼性があるといえるレベルでないと販売することは出来ないはず。
さて、キャリパーを構成する部品でシールゴムの金額的は割合はさほど大きくないでしょう。テストが必要になれば当然コストも掛かってきます。そんな部品にコストを上乗せ出来るかといえば、おそらく出来ないのではないかと思うのです。信頼性がもっとも大事な部品なのに部品価格としての割合は低い。だとすればわざわざ変更する必要はないはず。長年に渡って使っていれば実績も積み重なってきますから尚の事。余程の事がなければ例え新型キャリパーを販売してもシールゴムを変更する事は無いのではないかと思うのです。
用品店で見たシールセットはブレンボのラベルの上からホンダのラベルを貼ったもの。これを見ればブレンボから出ている部品をそのまま“ホンダ純正部品”として販売しているとしか思えない。
「ブレンボキャリパーを採用しているホンダ車の為の部品」としても、ホンダ車の全てにブレンボキャリパーが採用されているわけではありません。比率からすればほとんど無いに等しいのではないか。それをわざわざ在庫するでしょうか。しないのが普通ではないか。それを敢えて在庫するからにはそれなりの需要があるはず。もちろん純正キャリパーからブレンボキャリパーに交換したオーナーもいるでしょう。しかし、わざわざホンダから純正部品として取り寄せて“ホンダ純正ブレンボキャリパー”を装着することはしないはず。ショーケースにはブレンボキャリパーがいっぱい陳列しているのですから。
スズキ車にもヤマハ車にもブレンボキャリパーを採用している車両がありますが、わざわざシールゴムをスズキ仕様、ヤマハ仕様なんてしないだろう。となれば車両メーカーは関係無くてブレンボキャリパーはブレンボキャリパー。ドカティのオーナーさんでキャリパーをご自身でオーバーホールしているブログを見たりしましたが、ピントが合ってなくてイマイチ不鮮明だけど写真の片隅に写っているパッケージはは“ブレンボのラベルの上からホンダのラベルを貼ったホンダ純正部品”ではないか。キャリパーの形状もST4sと同じ。まぁ、大丈夫だろう。というわけで修理続行としたのです。もちろん、やってみないとわからないことですが。
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