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ステルビオあれこれ

今回のツーリングでステルビオについて感じた事、わかった事をダラダラと書いてみましょう。

燃費

18km/ℓ位です、高速で。燃費はこの程度と聞いてきたので驚く事はないのですが、もう少し伸びてくれなかなぁっと思うのが正直なところです。しかもタンクは18ℓでリザーブが約4ℓ。という事は単純に計算して252kmしか航続距離がありません。しかも燃費は絶えず変化していきますから、実質、200km走ったら給油となりました。

しかも、給油口が狭いのでノズルを入れるとほとんど見えません。ガソリンをこぼさないで満タンにするには技術が必要です。セルフでないスタンドでは年配のスタンドマンは微妙に満タンに入れるのに対して、若年のスタンドマンは満タン給油が出来ないという技術の差を見せつけられました。

ステルビオが発表された2007年か2008年当時であれば排気量からしてまぁまぁの燃費かと思うのです。しかしながら省燃費化が進んだ今となっては確実に一世代前の感がします。せめて高速道路で22km/ℓまで伸びてくれないかなと思います。

取り回し

これは練習の甲斐あってか、整備された平坦地であればそんなに苦ではなくなりました。今回はサイドケースを取り付け、もちろん荷物の入れてましたのでその分重量が増えているのですが、整備された平坦地であれば問題無し。もちろん傾斜があったり、砂利など未整備な所では取り回しは苦労すると思います。そのような所にはバイクを止めない、出る事を考えてバイクを止めるのがコツですね。

疲労

驚く程少ない。もちろん全く無いわけではありませんが、想像していたよりも遥かに少ないのです。バイクに乗っててこんなに楽していいのかなぁっと思う位。八戸から東京まで765.1kmも走って、帰宅後にまとめて洗濯をした余力があるくらいですからね。長距離を走ったあとは胸をえぐられるような何とも例えようのないイヤな疲労感がありますが、それが無いのです。翌日は疲労感が抜けなくてしんどい1日を過ごす事になるのですが、全く疲労を感じないで過ごしました。

また長距離を走るという事は長時間運転する事であって、必然的に長時間エンジン音を聞く事になります。GPZ1100など4気筒エンジン搭載車に乗っていた時は帰宅しても耳にエンジン音がこだまして、夜に眠れなかった事がありました。が、ステルビオにはそれが無かったのです。

手のしびれ

V型2気筒で理論的には振動が無いと言われても、現実には気筒間の差はありますし、どんなに加工技術、部品精度が良くなっても90度に近づくというだけで、真に90度V型エンジンになるのは永遠の課題だと思います。

さて、ステルビオにも振動があって、ミラーがブレて振動がハンドルに伝わってくるのですが、それで手がしびれるかというと、しびれないのです。不思議なことですが、手がしびれてブレーキ操作が出来ないという事がありませんでした。

これは長距離を走るにおいて大変重要な事だと思ってます。雑誌インプレッションを読んでもハンドルに伝わる振動で手がしびれないかが書いてないのは不思議なことです。

熱さ

これは感じます。エンジンレイアウト上、足の甲から脛、膝にかけて熱さを感じます。外気温30℃を超えると、一般道、市街地ではかなり熱い思いをします。シリンダーの位置関係上、左足の方がシリンダーが近いので左が熱い。それに対して右側はそれほど熱くない。コンロッドの厚みの差なのですが、大きな違いを感じます。

ただ、ST4sのように股が熱くなるような事はありません。

バイクですから仕方ないのですが、それも程度もの。特に排気量のあるモデルは新車はもちろん中古車でも購入前に必ず確認しておきたいポイント。

ポジション

大柄なポジションです。しかし視点が高くて眺めがよい。周囲の交通状態がよくわかるのです。もちろん安全運転に寄与するところ大で安心感があります。大柄なポジションに違和感を感じたのですが、最終日にはむしろしっくりとする感じを受ける時もありました。

帰宅後にST4sに乗ってみると、前傾はきつい、ステップは高いでそのポジションがものすごく窮屈に感じました。

お尻の痛さ

痛くなりました。シート形状、シート表皮の材質に不満は無いのですが、内部のウレタンがやや固くて沈み込みが少ないのです。狭い範囲に体重がかかってくるのでそれで痛みを感じるのかなっと。

慣れてくれば痛みを感じる事が無くなるかもしれません。もっと距離を乗って見極めたいと思います。

サスペンション

見た目こそオフロードスタイルですが、中身はロードバイクだと思いました。足付き性をよくするために最弱にして乗っています。この場合だとサスペンションをフルに作動させるものだと思いますが、ショックを受けると少ないストロークで吸収するサスペンションなのです。実感としてはオフ車のサスペンションというよりもオン車のサスペンションという印象を受けました。だからオフ車の形をしたオン車だと。

セルモーター

セルボタンを押すとセルモーターが回ってエンジンが始動します。今回のツーリングで初めて気が付いたのですが、ボタンを押すとエンジンが始動するまで自動的にセルモーターが回り続けます。始動性自体は悪くないので気付きにくいのですが、アレレレレ~という感じが気が付いたのでした。

時間もなくなりましたのでこの辺で。乗り込んでいく内に印象も変わるのですが、北海道ツーリングでこの様な印象を受けました。

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