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お別れ その1

10日の朝、7時24分に高校時代の同級生から電話があった。今頃何用?。それでも着信画面を見ただけでピィ~んと来るものがあった。

内容はやはり、高校の担任の先生が9日に亡くなられたという事だった。

3月に電話した時は奥様とお話して、バスに乗って頑張って病院に通っている。春になって暖かくなれば元気が出るのではないかという事だった。でもその声は涙声だった。

そろそろまたお電話をと思っていた矢先、訃報が舞い込んで来てしまった。

その後、ブログの過去記事を遡ってみると、驚いた。この同級生と先生宅を訪問したのが2年前の7月9日。それから2年後の同じ日に亡くなろうとは!

もしかしたら自分が先生にお会いした最後の生徒かもしれない、もしかしたらお声を聞いた最後の生徒かもしれない、もしかしたら先生宅に電話をした最後の生徒かもしれない。最後のお別れをすべきだろう。葬儀に参列する義務があるように感じた。人として当然の事をしたい。やっぱり行けばよかったと後悔したくない。

葬儀は翌日、葬儀場で12時から行われる。東京からは250km先、都合つけて行く事にした。

それから何度かやり取りして、花輪はという事になった。大袈裟なものではなくて、遺影の脇に飾るようなものを。他の人にも相談をとしても時間が無い。事後承諾でいいんじゃない?「教え子一同」がよかろうと。これは昨年の6月、連絡が取れないので気になって先生宅に訪問した。どうしても悪い方に考えてしまって、その時に思いついていた。以前お会いした時、談笑の中で「教え子が、教え子が」と「教え子」を連発していたから、それがよいのではと考えていた。冷たいようだけど、万が一の事も考えざるを得なかったのです。この時はたまたま留守だっただけで、後日、「元気にしています」と声を聞く事が出来て安堵した。

先生が亡くなったことは他の人も知っているだろうか?その同級生も自分も連絡を取れるのは多くない。特に自分は高校時代は三無主義、五無主義を地でいっていたような生徒。同じ中学から同じ高校に進学して、同じクラスになった人と連絡するのに、他の人に連絡先を教えてもらう有様。それ以外はサッパリ。もしかしたら知らないでいるかもしれない。連絡先を教えてもらってから1人はメールで、もう1人はアドレスがわからないので仕事が終わるかもしれない時間を見計らって直接電話して知らせた。

女子は?こちらもアドレスを知っている人に連絡した。おそらく広まると思うけど、念の為に同窓会の大幹事さんにもメールで連絡して、転送してもらうようにお願いした。すぐに返信があり、クラス幹事に連絡するとの事。

同級生によると自分を含めて3人出席するらしい。翌日、合流して3人で葬儀場に向かうことになった。


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