お別れ その2
翌日、葬儀場の前を通るとやはり先生の名前があり、亡くなってしまったのを実感した。
約束の10時頃に一緒に先生宅に行った同級生と合流し、もう1人の同級生宅に行こうとした。しかし、急な仕事が入ってしまったらしく、直接、葬儀場に行くとの事。在学中はこの同級生とも仲良かったが、お宅に行った事は無い。今回が初めてになるはずだったが、行かれず終いになってしまった。
葬儀までは時間があるので周辺をドライブ。それから時間を見計らって葬儀場へ。葬儀場に行くにはふさわしくないカラーの車が気になるけど、今となっては仕方ない。かえって、明るくていいんじゃないか。生物の先生だったから、お花の色で先生を送るのも良いものだと思うことにした。この様な使い方は想定していないのだけど。
祭壇に飾られた遺影を見ると、改めて亡くなったのだなと。写真はいくらか若々しい。高校の卒業アルバムから持って来た写真ではないかと思われた。
葬儀にはかつての同級生が6人参列した。男子4名、女子2名。皆、それぞれ仕事があって、家庭があるのも多い。意外と女子は連絡がしっかりしていて、幾人は連絡が取れない人もいるけれど、新聞で知ったよという人が多いらしい。反面、男子はそれが希薄で、結局は連絡が取れなかったというのが実態だった。
葬儀は親族のみの質素なものなのだろう。一般の参列者は会場内で親族の方が椅子に座っている中央を歩き、柩を前にしてご焼香して退出するというものだった。
この地域の習わしと今風がミックスした感じで、出棺まで、あるいは親族の方が教え子の方も是非と強く望まれるのであれば火葬場まで行くのかと想定していただけに最後のお別れにしてはいささかあっけないと思われた。でも皆はそれが当然という感じだったので、ここではこういうものなのだろう。
その後、同級生らと少しお話して、皆それぞれの方向に向かっていった。集合写真は無いけれど、心の写真は撮っていて、もしかしたらもう会う事も無いかもしれないけれど、忘れられない顔顔顔顔顔。
それから一緒に食事して、ちょっとフラフラして、この朝からの同級生とも別れた。
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