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想像力の欠如

お隣の県、埼玉県で教員が大量に退職するというニュースを見た。

これを見た時、無責任だと思った。年度末を迎えてないのに辞めるとは。学級担任の先生もいるだろうし、教員たるもの教科担任を抱えてるはず。実質にはあと1ヶ月ちょっとで3学期が終了する。

しかしながらニュースをよく見ると、年度末まで勤めるよりも今退職したほうが手当が高いとなれば辞める教員が出ても不思議ではない。

学校の先生というと児童・生徒の為なら何でもする人というイメージが無意識のうちにある。児童・生徒の為なら土曜、日曜、祝祭日返上さえするというような。テレビの見過ぎかもしれない。

でも学校の先生といえども一労働者。休日にはデートもしたいし、家族でどこかに出かけたい。仕事の事なんか考えたくない。それなのに休日返上は酷というもの。

「800円にしかならないんですぅ」

かなり前だけど(両手で数えられません)高校の先生でソフトボールの顧問もしているとの事。試合などで休日に生徒と連れ添っても弁当代ぐらいしかならないことを嘆いていた。

学校時代、休日の部活で先生が連れ添うことを当たり前のように思っていた。連れ添う先生は休日を返上しているなんて、そこまで思いは及ばなかった。今にして思えばそれがどんなに辛くてストレスの溜まる事か。後に月月火水木金金という日々を過ごしてよ~くわかりました。

この制度を作った人は教員といえども一労働者という視点がまるで欠けているのだろう。聖職者というイメージしかなかったのかもしれない。辞めるのは教員で自分達ではない、我関セズ…。ただで願いを叶えてくれるのは神様か仏様ぐらい。いやそれだって賽銭箱にチャリ~ンと入れるではないか。責められるべきは年度末を迎えないで退職する教員よりも、責任を全うさせない制度を作った想像力の無い人たちではないか。

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