これが地獄だ! その1
新年度早々から「地獄の日々」を書いてますが、それがどんなものだかわからないと思います。何せ具体的にはもちろん、抽象的にも書かないので。それに、こーゆー事は書かないようにしている事もあります。
だけど今回はやたらと手間がかかってしまっている事と、周囲から「まだ終わらないの?」、「丁寧にやり過ぎてるんじゃないの?要領要領…」と体験した事もなければ見た事もないくせにこの様に言われる始末。いささかコチンと来て、「何でそんな事言うの?」と“反撃”しています。
今までは仕事が…と書いても、それがどのようなものかは書かないでいましたが、この度は腹に据え兼ねてもいますので、チョットだけ、1部分だけストレス発散も含めて書いてみましょう。
3月某日、ある現場に呼ばれて現状確認をしました。その状態は目を覆わんばかりで、この様な有様でした。
ある建物の漏水写真。点検口から天井裏に潜りました。建物の老朽化に伴いスラブから水が滴り落ちてきて、階下の店舗の天井に染みを作ったり、実際に水が落ちて商品を濡らしてしまいます。単純に考えれば雨漏りしていると思えば、当たらずとも遠からず。
だからこの様に天井裏にバケツ、吸湿シート、プラスチックケース、ビニールシートを置いて防いでいるのです。が、漏る個所、面積が多くて、全く対応出来てません。
それをなんとかせよ、というのがこの度の仕事です。
本来ならば漏水の原因を突き止め、その為の補修を行わなければならないのです。が、金銭がかかる、この上の店舗の営業を一時的にも休業しなければならない等の“大人の事情”もあるようで、困ったものです。実際に漏水の原因を突き止めることはとても難しく、“見る目”を持っている人は非常に少ない。原因を突き止めたとしても補修のノウハウも必要で、ノウハウ、“見る目”を得るには長い経験、数多くの失敗が必要です。それを得る頃には年齢的、体力的な限界を迎え引退…。
こんな様に広範囲に漏れちゃって、溜息が…。こんなものが20ヶ所以上も…。ちなみにこの上はレストラン街なのだそうです。厨房から漏水していると想像しました。
一見、華やかに見える店舗も裏から見れば、ま、こんなもんです。これでも空間的には上の部類です。身体が入るのがやっと、体さえ入らないというもの、ゴマンとあります。この現場では天井裏と梁の間隔が狭く、点検口の無い個所は別の点検口から潜り込み、天井を突き抜けないように這いつくばって、知恵の輪のように手足を動かして移動してました。“ネズミ属ゴキブリ科”と自嘲したくなったほど。こんな仕事、ヤダと思いました。
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