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二足のわらじ

 もう一昨日の事になってしまったけど、柔道の谷亮子選手が現役引退した。議員やりながら選手生活が出来るのかと大いに疑問だったけど、やはりという感じ。でも、引退は残念。選手としてまだまだやれると思うし、本人も選手としての意欲が無くなったとは思えなかった。議員になってみてそのあまりの多忙さに練習時間が取れず、試合に出場できる見込みも立たなくなったのでやむを得ず、と想像する。

 立候補した時はビックリした。有名だから、名が知れ渡っているからでは自分だったら票は入れない。ハッキリいって馬鹿にしているのかとさえ思った。だから当選したと聞いてびっくりしたものだ。入れる有権者も有権者だと思ったりした。小沢氏にそそのかされて立候補したら当選しちゃった、としか見えなかった。

 議員と選手が両立できるのか見物だったけど、それは無理だったようだ。議員をやっていれば練習時間が取れない。練習時間を取ろうとすれば議員としての活動が出来ない。ましてや議員となると有権者の代表だから自分であって自分で無いところが大。となると、自ずと議員としての活動を優先しなければならなくなる。深夜や早朝に練習していたようだけど、どんな練習をしていたのだろうか?柔道の練習には相手が必要だから、早朝や深夜では相手も出来ないだろう。せいぜい1人で出来る練習といえばランニング?柔軟体操?受け身???だから今回の引退も自然の流れかもしれない。

 とここまで書いておきながら、議員と選手、これが両立できるのであれば、日本も真に豊かな国になったと言えるのではないか。“○○一筋”は称賛されるけど、“二足のわらじ”は侮蔑さえされる。けっしていい意味には捉えられない。まずはこの意識を変えないと。立候補した事、引退した事にいろいろな批判や厳しい意見もある。だけど谷議員本人が一番「こんなはずではなかった」と思っているかもしれない。引退会見に小沢氏が同席していた。小沢氏も引退には驚いたそうな。だけど小沢氏は議員歴も長い。鳩山政権では実質的な最高権力者までの登り詰めた人物。その人物が議員に立候補、当選したらどうなるかを知らないわけがない。有望選手を潰したようにしか思えなかった。

 

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