ST4sのメンテナンス
今日は帰宅してからST4sをちょこっとだけメンテナンスしたので紹介します。とはいっても…、何せ素人のやることですから正しいメンテナンスなのかは分かりかねます。
これからクラッチレバーを外して摺動部分の清掃、グリスアップを行います。
指でさしているナットを外します。19ミリのレンチを使います。
外したナット。「ナット」と言うにはちょっとちゃっちぃ。金属板を曲げて加工した“ナット”です。この“ナット”ではグッと締め付けることが出来ません。すぐ、馬鹿になってしまいそうです。だからタイラップで締め付けているのかな?
“ナット”を外すと支柱というかシャフトというか、正式名称は素人の悲しさで分からないのですが、写真のように抜き出します。そうするとクラッチレバーを取り外すことが出来ます。
クラッチレバーを外すとさらにプッシュロッドが出てきます。これも抜きます。
さらにプッシュロッドも“シャフト”もきれいにします。ティッシュで拭いただけです。それから新しくグリスを塗って、取り外した時の逆の手順でクラッチレバー取り付けます。
最後はタイラップを巻きつけて、不要な部分をカット。飛び出た余分なグリスをふき取って終わり。
同様の事をフロントブレーキレバーにも行います。こちらも綿棒で掃除したのですが、クラッチレバー側ほど汚れてませんでした。
以上の事を大体4000kmおきにやってます。4000kmという数値は別に根拠はありません。エンジンオイルの交換を目安にしてます。
Q:なぜこのようなことをやるようになったのか?
A:購入して3年ほどはこのようなことはやってませんでした。だけど走行33000km台の時にシフトチェンジが渋いことに気付きました。1日ツーリングに行くと、ブーツを履いているのにもかかわらず、シフトレバーにあたる部分がヒリヒリ痛むようになりました。ついにはコーナー手前でシフトダウンが出来ず、そのまま失速…、なんて事もありました。
これは変だというわけでショップに行き、かくかくしかじかで、なんたらこーたらと説明すると、ショップの方はクラッチレバー付け根にある、マイナスドライバーで調節する部分を調整してくれました。結果、シフトの渋さが改善されたのですが、走行37000km台の時、再び悪化。そこでクラッチレバーを取り外してみたところプッシュロッドが出てきました。ついでにフロントブレーキを取り外すと、こちらもプッシュロッドが出てきました。
そこで両方を比べてみるとクラッチレバーの方が短い。ノギスで正確に測ると左右とも直径5mmで、長さはフロントブレーキ側は25.95㎜。それに対してクラッチレバー側は23.45mm。おそらく原因はこれだろう。プッシュロッドが短くなった分だけクラッチの切れが悪くなり、シフトが渋くなったと判断しました。
ショップに現物を持って行き、「この部品が欲しいんだけど…」。ところがプッシュロッド単品では部品が出ない事が判明。更には、おそらくは修理入庫中の車両を調べたのだと思いますが、この部品はクラッチレバー側が短いということでした。はたして、そうなのか?メーカーにしてもわざわざ違う部品を組み込むだろうか?帰宅して左右のレバーの形状、マスターシリンダーの形状とその位置を比べてみて、プッシュロッドは左右とも同じ部品だろうと判定しました。
でも、部品は出ない。どうしようか?結局行き付くところはホームセンターで、プッシュロッドと同じような材質の金属棒を購入。それを切断して、おおよそ26mmになるように先端を丸みをつけながら加工、取り付けました。ただ自作パーツは何かと不安。そこで使用頻度の高いクラッチレバーにはフロントプレーキレバーの純正プッシュロッドを、フロントブレーキレバーには自作プッシュロッドを取り付け、今日に至ってます。
自分のST4sには、前オーナーさんによって、クラッチ操作を軽くするためにクラッチレリーズピストンが変更されてます。クラッチ操作はノーマルよりも軽いのですが、その反面、ストローク量が大きくなってしまい、せっかくの乾式クラッチの良さを薄めてしまうのと同時に、このように許容範囲が狭くなってしまうのかもしれません。ましてや、グリップヒーターを取り付けてますので、グリップの直径がやや太いのでなおのこと。フルにレバーを握らないとクラッチが切れません。
この出来事があって以来、この部分の定期的なメンテナンスを欠かさないようにし、プッシュロッドの摩耗を少しでも防ぐようにしています。
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