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難易度特A級の仕事 実践編その2

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せっかくここまでやったのだから壁材の角の板金を取り外して、板金ステーの角の部分を点検します。
ここはとても大事な箇所なのです。う~ん、これじゃぁなぁ、というのが正直な感想。かといって、やり直しは出来ません。だから、根本的に直せません、と前回お伺いした時の言ったのです。魔法使いではありませんので、無理なものは無理なのです。

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シール材を充填して対応しました。シール材も未来永劫に有効ではないので、シール材に頼る方法はやりたくないのです。とはいっても…、そうせざるを得ない事も少なくありません。写真では1部分充填してないのですが、それは考えがあっての事。

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書き忘れてましたが、壁材の1部を外しました。写真はそれを裏にした所。現状では切断面と同じ位置に裏貼りである発砲ウレタンがありましたが、1.5センチ程度、発泡ウレタンをカットしました。こうすることで水の吸い上げを防ぎます。


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板金ステーの壁止まり部分も気になるところです。返しが少ない。昔はほとんどこうでしたね。今ではちょっと考えられないやり方です。返しが少ないと、ここから壁の中に水が浸入してしまう事も考えられます。かといって、今更返しを大きくするなんて、出来ません。


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それでも出来る限り返しを大きくして、更にシール材を充填しました。シール材も闇雲に充填すればいいというものではなく、水の流れを考えながら充填しているのです。

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屋根と壁の間のすき間を防ぐため、板金ステーを取り付けました。当初は、ただただ単純に上から取り付ければいいや、水の流れを確保しているのだから、そこに流れれば大丈夫だろうと思っていたのです。

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三角形の板金に流れる水を既存板金ステーに流すのではなく、排出するようにしたのです。これは前回来た時には思い付かなかったのです。が、実際に作業してみると、出した方がいい、その為には?と考えました。で、考えた方法がこのやり方。今の材料は錆の発生は少なくなったのですが、加工性は悪くなりました。皺寄ったりで見た目は悪いのですが、ここは見た目よりも機能が大事。

後は家の人に、「根本的に直したわけではありませんが、これで終わりました。様子を見て下さい」と言って、引き揚げました。


このテの仕事は「マニュアル」なんて、ありません。今までの経験でもって対処するのです。理屈に合わないから雨漏れが起きるのであって、それを理屈通りに、もしくは出来る限りそれに近づけるかがポイントです。まぁ、根本的に直しているのではないので、何をやっても対処療法でしかありません。この程度の事で「難易度特A級」と言っていいるようでは、プププと笑われるかもしれません。

もっともその前に、この様な屋根形状はよくありません。雨漏れを起こしやすい形状です。雨漏れを起こすのは施工者の腕が悪いからだと言われますが、雨漏れのし易さという点では腕の良い悪いは関係ありません。

マニュアルを読んでも、それが出来れば苦労はしねぇよ、と感想を持つ事があります。マニュアルはマニュアルで、ノウハウまでは書いてません。講習会に参加しても通り一辺倒の事しか教えられず、暴れちゃった人の話を聞いた事がありますが、さもありなん。マニュアルは読めばわかる、ノウハウは実際にやってみないと得られません。

実際に雨漏れ直しは難しいです。原因を特定できない事も少なくありません。原因を特定できたとしても、予算の関係から根本的に直せなかったり…。特に壁から漏っている場合は厄介です。

雨漏れを無くす究極的な方法は、雨を降らせない事。それが出来るのは神様だけですね、多分。明日は雨だそうです。という事は、明日は“神の裁き”を私は受けるのです。


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